日本の漫画は、外国では類を見ないほど普及していますが、こうした背景には、過去の長い歴史が関係しています。

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日本の漫画文化の底にあるもの

私たちの周りには、少年少女向けや成人向けに至るまで、様々な雑誌が出版されています。その中で、漫画は本屋の一コーナーを形作るほど大きなジャンルとなっています。そこに行くと伝統的な週刊少年少女雑誌を始め、単行本、また近年は漫画の文庫版まであります。テレビや映画の動画はそれなりの人気ですが、こうした書籍も根強い支持を得ているのです。さて海外では例を見ないほど、こうした漫画文化が発達したのは、何もアメリカンコミックがあったからではありません。カトゥーンといわれる動画は別として、雑誌にあるアメリカのコミックは、日本の漫画に比較すると、どちらかといえば絵本のような印象を受けるものです。

つまり大正、昭和初期に日本でもあった絵物語にむしろ似ているのです。これらの挿絵的な絵に比べ、現代の日本の漫画は絵そのものとコマの運びによって、登場人物が動き出すような活力があります。それに最も近い例が、歴史で習う「鳥獣戯画」であり、ここに描かれている動物たちは、今にも動き出そうとするように生き生きとしています。時が下り江戸時代になると、黄表紙などの本が流行りますが、これらは今なら大人の漫画といっても過言ではありません。日本では、以上のように昔から絵と文が合体した文化がもともとあったのであり、その長い歴史の上に、現代の漫画文化が生まれたということができます。